アイドルやめました それらが語る「前向きな卒業」

アイドル、やめました。 AKB48のセカンドキャリア

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を ここ最近読んでいた。2019年 AKB48Gは 試練の年だ。NGT暴行問題がワイドショーを賑わし 長く続いた 深夜ラジオ BSの冠番組が終了 AKB総選挙も開催されず 一時は年間5枚リリースされたシングルも3月に出て以降なかなか発表されない_そんな5月に本書は発売された。

上半期だけ見ると AKB48Gの卒業者は過去最高人数だと聞く_。

その都度 ツイッターでは

「もう終わったな」

「崩壊の始まりか」

知ったような言葉が相次ぐ。

卒業を語るキーワードの1つ 

「前向きな卒業」 

この言葉がどうもしっくりこない。

おっさんの自分は それこそ転職歴も多いが 正直「嫌で辞めてた」

賃金が安い 上司とソリが合わん(自分が間に合わないから叱られてるだけ)

よくわからない長時間労働

意見が通らない風通しの悪さー愚痴

辞めたい言い訳ー理由なんて 幾らでも出てくる。

「次に夢があるから アイドルを辞めたい?」

これは裏切りなんじゃね?と思う時期もあった

さて。本書 アイドルはなぜ光を捨て 別の道を歩みたかったのか_?

動機ではなく その心動かされるものとは?

著者の大木氏はこう語る。

「人生の答え合わせ」

ダンスの練習したのに当日 急な変更に対処する柔軟性 女性アイドルグループから社会で生きる術 握手会での社交術を経験とある。

ネタバレ的だが

ここに出てきた8人にテーマをつけてみた

思い浮かばなかったこともあるけど

河野早紀ーバイタリティ

赤澤萌乃ー明るさ

藤本美月ー笑顔

菅なな子ー没入感

など。本書に描かれた8人は

「アイドルを経験した」ことのみ共通項で 生い立ち キャリア そして今の進路も異なる。 

さてと本書を読んでから 前述の「前向きな卒業」だが

_むしろ ここがスタートなんだよ。

後ろめたくないし 今を頑張ってる姿は人を惹き付けるものがある アイドルやめたからと言って いつまでも下向いてるだけじゃねぇんだぞ!

まるで叫びのようだ。

(後記)

私は 藤本美月の章が好き

アイドルとしてみんなを笑顔にし

保育士として子供さんを笑顔にし

自身も素敵な男性と結ばれて笑顔に

心に響いたなぁ。